世の中には、浮気調査アプリと呼ばれるものが存在しています。
浮気調査アプリとは、スマートフォンにインストールすることで、中のデータを閲覧することや遠隔で操作することができるアプリケーションのことを言います。
しかし、ここで注意しておきたいことは、実際には「浮気調査アプリ」と名乗って配信されているものは存在しないということです。
これらの浮気調査アプリと呼ばれるものは、本来は浮気調査の用途を目的として開発されたものではなく、スマートフォンの紛失や子どもの監視、盗難対策など、防犯の用途を目的として開発されたものがほとんどです。
したがって、メーカー側が公にしている用途とは異なりますが、その性質上、浮気調査アプリとして活用されています。
この記事では、8種類の浮気調査アプリがそれぞれどのような機能や特徴を備えているのかを解説していきます。
AirDroidは、スマートフォンとパソコン間でファイルの送受信をしたり、パソコンから遠隔でスマートフォンを操作できたりするGPSアプリです。
このアプリを浮気調査に利用すると、パートナーのスマートフォンから浮気相手とのやりとりを確認したり、パートナーに持たせることで常に位置情報を把握したりすることが可能です。
さらに有料会員であれば、リモートでカメラを操作し周囲の状況を撮影できます。
浮気現場の撮影ができる可能性もあるので、浮気調査としては非常に効果が期待できます。
AirDroidには、有料版と無料版があります。
具体的には、転送ができるファイルサイズの違いや、マルチデバイス数、リモートカメラ操作機能の有無などの違いがあります。
Prey Anti Theftは、無料で利用ができるGPSアプリです。
iPhone(iOS)とAndroidでは、インストール時の名称が異なります。
防犯アプリとしては十分な機能を備えていますが、他の浮気調査アプリと比較すると浮気調査としての性能が少ないように感じるかもしれません、しかしアプリに課金して有料版にアップグレードする事で他のアプリでは出来ない機能が追加されます。
有料版は月$5で、機能としては追跡履歴の取得件数が無料版より5倍ほど上がり、対象スマホのファイルの読み取りができるようになるなど、防犯対策だけでなく浮気調査でも活用できるアプリとなっています。
また、居場所を追跡するのが主な目的なのであれば、無料版のみでも十分使用が可能です。
iCloudは、iPhoneやMacでおなじみのApple社が提供するクラウドサービスです。
iPhoneユーザーであれば誰でも利用することができるサービスで、アプリをインストールする必要もありません。
iPhoneユーザーであれば浮気調査に有効な機能を備えていますが、iCloudのIDとパスワードを知っていることが条件となります。
あるいは、共有の設定時に対象者のiPhoneを操作できる状態でなければ、浮気調査として利用することができないため難度は高いでしょう。
Suica Readerは、SuicaやICOCA、PASMOなどの交通系ICカードの乗車履歴を表示することができるアプリです。
パートナーがICカードを使って電車やバスなどの交通機関をよく利用するのであれば、過去の行先を細かく把握できることができます。
普段使うことのない駅を頻繁に利用している場合や、仕事に行くと言って出て行ったにも関わらず職場とは違う駅に降りている場合、浮気をしている可能性が高いでしょう。
ただし、26週以内の直近20件までしか履歴の確認ができないので注意しましょう。
また、警戒心の強い人であれば、証拠を残さないように切符を購入しているということも考えられます。
GPS機能としては素晴らしいですが、お互いに登録して承認し合わないと利用できないため、浮気調査としては利用しにくいでしょう。
ただし、お互いに納得した上で利用しているにもかかわらず、デートスポットに立ち寄っていたりゴーストモードになっている時間があったりする場合は、浮気をしているという判断材料になります。
ココダヨは、災害時に強いGPS機能を備えたチャットアプリです。
事前にグループになっておくことで、有事の際にも恋人や家族にワンタップで現在位置を送ることができます。
地震などの有事の際、インターネットがなかなか繋がらないこともありますが、ココダヨであれば災害の直前の位置情報を知らせてくれる機能が備わっています。
浮気調査に利用する場合は、浮気疑惑があるパートナーに現在位置を送ってもらうことくらいでしょうか。
ただし、災害時に不安だからという理由でインストールしてもらえやすいという利点もあります。
インストール後は、災害がなくても帰りが遅いときに心配だからココダヨに現在位置を送ってと言うこともできます。
ココダヨは、月額登録で利用することができます。
グループの人数に応じて料金が変わりますが、1グループにつき代表者1人の支払いでグループ全員が利用できます。
4人プランで月額360円、5人プランで月額500円、8人プランでは月額580円となっています。
友達を探すは、iPhoneユーザー同士であれば利用することができるiPhoneに無料で備わっている純正のGPSアプリです。
このアプリの友達承認をして、承認期限を無期限に設定しておけば、相手の居場所を確認し続けることができます。
位置情報しかわかりませんが、初期設定でインストールされているアプリのため、あやしまれる可能性が他のアプリに比べて低いことがメリットです。
ただし、他のアプリのGPSもそうですが、電源を切っている間は位置情報が分かりません。
また、この「友達を探す」アプリは、iOS13から「探す」アプリとして、「iPhoneを探す」アプリと統合されました。
Cerberusは、盗難や紛失など、主に防犯に使える様々な機能を備えたAndroid用の課金制アプリです。
GPSを利用して現在位置が確認できるほか、移動ルートのログ機能も入っていますので、紛失や盗難に遭ってもすぐに見つけることが出来ます。
現地に行ったときに、草むらや夜間など見つけにくい状況でも、アラームを鳴らしたり通話をかける事ができるので安心です。
さらに、防犯のために動画や画像、音声録音ができたり、ロックがかけられたりするなど、遠隔で様々な操作ができるという特殊な機能もあります。
他にも、アプリのアイコンをわかりにくいようにカモフラージュできたりと、ユニークな機能も備わっています。
また、使い方によっては、防犯以外にも待ち合わせや子供などの見守り用などにも使うことができます。
Cerberusは、1年間あたり600円ほどの料金でここまでの機能が利用できることから、世界中のユーザーから評価されているアプリです。
浮気調査アプリは大変便利な機能を備えているため、浮気調査にも大いに役立つものですが、常にリスクと隣り合わせだということを知っておきましょう。
たとえば、浮気調査アプリとしても広く知られている「Androidアナライザー」というアプリを不正に利用したことで、実際に逮捕者が出ています。
Androidアナライザーは、スマートフォンに入っている個人情報やGPS情報などをパソコンから収集できる遠隔操作ソフトです。
これを利用することで、パートナーの居場所、メッセージのやり取りや通話内容などが把握することができます。
しかし、このアプリを本人の承認を得ずに勝手にインストールして利用した人が、不正指令電磁的記録取得容疑で逮捕されました。
このように、本人の意思に反して無断で個人情報を取得することは、大変リスクがあることなのです。
あなたがもし、どうしてもパートナーの浮気に関する証拠や情報が欲しいのであれば、浮気調査アプリを利用するよりも、法的に問題にならない方法で浮気調査をしてくれる探偵などに依頼をすることをおすすめします。