ストーカー行為による警察への相談件数は、年間1000件以上にも上ります。
相談されていない場合もあるでしょうから、それも含めるとさらに多くの人がストーカー被害に遭っているということになります。
毎年1000件以上のストーカー被害が起こっていることから、ストーカー対策グッズも数多く作られています。
ストーカー被害に遭った相談者は主に女性で、全体の80%ほどを占めています。
ストーカー被害に遭いそうなときには、速やかに警察に相談に行くことが何より重要ですが、自分でも対策をしておくのも大切なことです。
特に女性は、対策をしていなければ大きな被害に遭う可能性が高いので、万が一に備えて日頃からストーカー対策についてよく考えておくとよいでしょう。
ストーカー対策グッズには様々な種類があり、ストーカー被害を防ぐために便利なものがたくさん販売されています。
比較的簡単に手に入るもので、使いやすく、十分に効果が見込めるものを重点的に紹介していきます。
この項目では、ストーカー対策に効果的なグッズについて紹介していきます。
鍵付きの郵便受けは、比較的簡単に用意ができて、効果も見込めるストーカー対策グッズです。
ストーカーは、郵便物やSNS、人間関係、捨てたゴミまで、対象の情報を得るためにあらゆる手段を利用します。
単純に好意があるときも、恨みを持っているときも、大抵の場合は情報を得ようとします。
郵便受けに南京錠などを取り付けることで、自分の情報が奪われないようにしましょう。
ドアスコープとは、玄関についている来訪者を確認することができる小さいのぞき穴のことです。
外からは中が見えないように設計されていますが、場合によっては悪意のある人などに室内に明かりがついていないか、また人の気配がしないかなどの確認で使われることがあります。
ひどいときには、ドアスコープを取り外されてしまうこともあるそうで、そこからのぞかれたり盗撮をされるだけでなく、ワイヤーなどを入れて鍵を開けられたりしてしまう恐れもあります。
そんな時に役立つのが、ドアスコープ対策グッズです。
ドアスコープ対策グッズというと、例えば100均などで売っているマグネット式のフックにドアスコープの高さに合わせて小物を吊り下げることで、自作することができます。
他にも、突っ張り棒とカーテンを使ってしきりをつくることで、室内を見られないようにすることもできます。
インターネットで色々な種類のドアスコープの防犯グッズが販売されていますので、仕組みやデザイン、価格など自分に合ったものを探すことができるでしょう。
カバー以外にも、ドアスコープ自体も気に入ったものがあれば、コインなどで素人でも簡単に付け替えることができます。
きれいに見えるようになるものや、フタ付きのもの、外からは外せないタイプのドアスコープが販売されています。
防犯ブザーも、ストーカー対策ができる代表的なグッズです。
デザインや仕様が幅広く作られているので、自分に合った防犯ブザーを見つけることができるでしょう。
中には、鳴らしたと同時に警備会社に連絡が行くタイプや、GPS機能がついているものなどもあります。
いざという時やストーカーへの抑止力にもなるので、ひとつ持っておくだけでも安心感が違うのでこちらもおすすめのストーカー対策グッズです。
防犯カメラは非常に有効で、一台あるだけでもストーカーの被害を抑えられるだけでなく、上手くいけばストーカーの犯罪行為を証拠として残しておくことができます。
カメラが設置しているということが見て取れれば、ストーカーの犯行を抑止できる効果も期待できます。
抑止力でいえば、ダミーカメラでも有効です。ダミーカメラは防犯カメラに比べて非常に安価で購入することができますが、中には簡単に見破られてしまうタイプもありますので注意しましょう。
ストーカー被害に遭っているかも、と思えるときは、盗聴器が仕掛けられていることも多いです。
素人でも盗聴器を見つけることができる発見器を、インターネットで購入することができます。
非常に簡単な操作で扱える安価なものもありますが、基本的には高価なほど高性能なものが多く、扱い方が難しい場合があります。
確実に調査をしておきたいのなら、探偵などの盗聴器発見のプロに相談してみるのもよいでしょう。
主に子どもの見守りや高齢者に向けたもので、いざというときに速やかに緊急の通報をしてくれるサービスがあります。
例えば、ボタンを押したり端末を握ったり、コードを引き抜くことで通報ができ、警備会社のスタッフが駆け付けてくれるものがあります。
このサービスは見守り以外にも、ストーカー対策グッズとしても活用できるので、ストーカー被害に悩まされている場合は、検討してみるのもよいでしょう。
いつでも緊急で駆け付けてくれる人がいるという安心感があるだけでも、大きく違うでしょう。
ここまでいくつかのストーカー対策グッズを紹介してきました。
上記以外にも、有名なストーカー対策グッズを挙げるとスタンガンや催涙スプレーなどもあります。
これらの撃退グッズは上手くいけば効果的ですが、失敗すると逆に身の危険が高まるので、本当に最後の手段として考えるのがよいでしょう。
そして、自分でストーカー対策をすることも大切なことですが、何より重要なことは、真っ先に警察に頼るということです。
素人が考えることは、実は非常にリスクを高める行為であることもあります。
そのため、まずは警察に相談をして有効なアドバイスを受けて、身を守ってもらうようにしましょう。