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企業スパイへの対策 機密情報を守るためにはどうすればいい?

企業スパイとは、企業が持っている情報・技術などをスパイし、外部へ漏らす人のことで、産業スパイとも言われています
昭和以前の時代であれば、重要な機密情報は、紙の情報として保管されていたため、スパイをはたらくためには、物理的に紙を持ち出す必要がありました。

しかし、デジタル化が進んだ昨今、機密情報はUSBに入れて簡単に持ち出すことが可能になったうえ、ハッキングなどによって、社内に潜入せずとも情報を持ち出すことが可能になっています。
社員一人ひとりがパソコンを所持しており、家に持ち帰ることもできる企業が多くなっていることもあり、今は、企業スパイが情報を持ち出しやすい時代になった、ということもできるでしょう。
企業側にとっては、セキュリティを強化する必要がある時代だ、ということもできます。


今回は、企業スパイをどのように防いでいくべきか、その対策を簡単に解説していきます。
機密情報を守り抜きたい、という方は本記事をぜひチェックしてみてください。

企業スパイの目的とは?

まずは、企業スパイの目的について確認しておきましょう。

1 企業の内部情報を取得し、自分で使用する

ライバル企業が企業スパイを送り込んだ場合、得た情報を自分の企業のために使用することになります。
ライバル企業の優れた研究成果の情報やデザインを盗み自分たちの方が早く発表することで、巨額な利益を得られるケースもあります。


2 企業の内部情報を売る

自分が使うのではなく、企業スパイによって得た情報を、外部に売却するケースもあります。
情報が高く売れることを見込んで、様々な企業にスパイを送り込んでいる組織もあります。


企業スパイの情報盗取の手口とは?


次に、企業スパイの情報取得手口についても確認しておきましょう。


1 社員として潜入し、社内のデータベースにアクセスする

情報を入手するためのもっとも簡単な方法は、社員として企業に潜入することです。
企業内部に入り込んでしまえば、暗証番号などを入手することはたやすいでしょう。
社内のデータベースにアクセスすることができれば、スパイ活動はとても簡単です。


2 コンピュータウイルス、スパイウェアを送りつける

直接社内に人員を入り込めない場合には、外から情報を入手する必要があります。
コンピュータウイルスやスパイウェアを送り込むことで情報を入手するために、優秀なハッカーを雇っている組織もあります。


3 社員として潜入し、秘密情報が含まれる書類を盗む

古典的な方法として、社内に潜入し、秘密情報が含まれている書類を盗む、という方法もあります。
社員として入る場合もあれば、清掃業者など、出入りしている業者の企業に社員やアルバイトとして採用されて活動をおこなう企業スパイも存在します。


4 盗聴器を設置する

重役などがどういった会議をしているのかを盗み聞きする場合には、盗聴器の使用が有効です。
盗聴器の売買は日本では禁じられていませんから、ネット通販や電化製品の販売店などで簡単に盗聴器を入手することができます。
また、昨今の盗聴器は優れており、ペン型や時計型、電卓型など、会社にあっても不自然だと思われない形のものが増えてきているため、盗聴の難易度は低くなっています。


企業スパイの被害を防ぐ対策とは?

さいごに、企業スパイの被害を防ぐための対策についてもみていきましょう。


1 システムのアップデートを欠かさない

社内のシステムのアップデートはこまめにおこないましょう。
古いバージョンのシステムのままではハッキングされやすくなってしまいます。
また、暗証番号やパスワードも一度決めたらそれっきり、ではなく、数ヶ月ごとに変更しましょう。


2 業務PCでインターネットやメールの信頼できないリンクを踏まない

業務で使用しているメールアドレスにきた信用できなメールは開かない、ということを徹底しましょう。

おくられてきたメールに添付されていたURLをクリックしたために、ハッキングされてしまい、パソコン内のデータをすべて盗まれてしまった、という事例もあります。


3 機密情報を含む書類がある部屋に防犯カメラをつける

機密情報を含む書類がある部屋には防犯カメラを設置しましょう。
許可のない怪しい入室が確認できた時点で対処できますし、万が一書類を盗まれた場合でも、防犯カメラの映像を元に警察に動いてもらえる可能性があります。


4 盗聴器の有無を定期的にチェックする

盗聴器がしかけられていないかも定期的にチェックしましょう。
会議室や個人のデスク周辺など、盗聴器はどこに仕掛けられていてもおかしくありません。盗聴器発見業者に依頼するなどして、定期的に調べるようにしましょう。


5 入社時のチェックをおこたらない

社員として企業内に入り込んでくるスパイもいますから、入社時には身元や経歴をしっかりチェックしましょう。
また、秘密保持契約書などを結んで、社内の情報を外部に漏らしたときのペナルティもきちんと認識させておきましょう。

さいごに

今回は、企業スパイがどのように情報を盗むのか、およびスパイされないための対策について簡単にご紹介してきました。
企業スパイに大切な情報を盗まれてしまわないために、今できる対策を講じておきましょう。


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