探偵になりたいけれど、まだ高校に通っている、という場合、探偵にはなれないのでしょうか?
また、探偵は体力勝負だというイメージがありますが、女性は探偵にはなれないのでしょうか?
今回は、こういった疑問を感じている方のために、探偵になれる年齢や性別について簡単に解説していきます。
いつか探偵になりたい、と考えている方は、本記事をぜひ参考にしてみてください。
まずは、高校生は探偵になれるのか、について簡単に解説していきましょう。
結論から申し上げると、高校生でも、探偵事務所でアルバイトをすることは可能です。
ほかのアルバイトと同じく、探偵事務所でアルバイトをすることも違法行為ではありません。
ただし、現実的には18歳未満の調査員を募集している探偵事務所はほとんどありません。
アルバイトを募集している場合でも、事務員に限る場合がほとんどです。
なぜ、18歳未満の調査員を募集していないかというと、まず、18歳未満の22時以降の勤務が法律で禁止されているからです。
また、18歳以上であっても高校生の場合は、校則で22時以降の勤務が禁止されていたり、そもそもアルバイトが禁止されている場合もあります。
探偵事務所の調査員は、深夜・早朝を問わず調査をする必要があります。
そのため、18歳未満の調査員は使い勝手が悪いのです。高校生ならなおさら学校があるため行動時間は限られてしまいます。
また、高校生の場合、自動車、バイクなどの運転免許を持っていない場合が多いですよね。探偵の調査では、尾行や張り込みなどを自動車で行うことがしばしばです。
ですから、自動車免許を持っていることを最低限の条件としている探偵事務所も少なくありません。
以上のことから、高校生で探偵事務所の調査員になることはあまり現実的ではないと考えてよいでしょう。
次に、女性は探偵になれるのか、について解説していきます。
男性が入れない場所(女性だけしか入ってはいけないプリクラの置いてある場所など)も多数あるため、むしろ女性の調査員を採用したい、と考えている探偵事務所もあります。
女性がいれば、男性の調査員とカップルを装って尾行や張り込みができるというメリットがあるため、男性の調査員しかいない探偵事務所というのはむしろ少数派だと言えます。
ただし、やはり探偵事務所の仕事は体力勝負です。早朝から深夜にかけて、ずっと張り込みをしないといけないとか、トイレにもいけずに車のなかで寝泊まりしなければならない、といった状況も珍しいことではありません。
やはり、体力がある人の方が、探偵に向いている、という側面は否定できない事実です。
そのため、体力が弱い女性の場合、調査員として活躍することは難しいケースも多いのです。
ただ、この点については女性だけが問題になるわけではありません。
体力がない男性も同様に、探偵には適正がないと言えるでしょう。
女性が探偵になりたいと思うなら、まずは探偵事務所の調査員に求められる条件(普通自動車免許を持っておく)などをクリアした上で、日々、体力を鍛えることを怠らない姿勢が必要です。
また、どうしても探偵になりたいと思うのなら、探偵学校に通う、という手もあります。
探偵学校の多くは、探偵事務所と提携しているため、探偵学校のカリキュラムをこなせばほぼ自動的に探偵事務所に入ることができる可能性もあるのです。
通信教育もありますから、働きながら転職の準備をすることも可能です。
調査員は体力勝負の仕事ではありますが、女性の採用は積極的です。
なぜなら、様々な年齢、性別の探偵がいることは、調査の成功率を上げるためにとても重要なことだからです。
尾行などをするとき、その場所にふさわしい人、その町にふさわしい人がした方が、バレる確率は低くなりますよね。
男性だけの調査員の場合、限界がありますから、女性も調査員として雇っておくことが、探偵事務所の経営としては正しいのです。
また、できれば若く見える人、年をとって見える人、など、調査員のビジュアルに多様性があるとよりよいでしょう。
こういった事情があるため、若い人や年配の人、未経験の男女にも探偵事務所の門戸は広く開かれています。
ただし、採用されたからといってずっと働き続けられるか、というとそれはまた別問題です。
華やかな世界に見えますが、実質はとても泥臭く、数ヶ月ももたずにやめていく人は珍しくありません。
探偵としてキャリアを積み上げていきたいなら、まずは体力を鍛えること、長時間労働がデフォルトであることを覚悟する必要があるでしょう。