一度は探偵にあこがれたことがある、という人は多いのではないでしょうか?
探偵というと、アウトローでかっこよくて目標になる仕事だ、と感じる人は多いでしょう。
ですが、いざ探偵になろうとしたとき、本当に探偵になっていいものかと迷う人も少なくありません。なぜなら、探偵という仕事のイメージは、危険かつ体力勝負というものだからです。
今回は、探偵の仕事は危なくてなおかつ重労働、というイメージは本当なのか解説していきます。探偵になろうか迷っている方は、本記事をぜひ参考にしてみてください。
イメージに反して、探偵の仕事は命をかける危険なものというわけではありません。
なぜなら、探偵の仕事はそのほとんどが浮気調査だからです。浮気の証拠を手に入れたあと、その証拠を使った交渉などもすることができません。
そのため、探偵ができるのは調査のみとなります。当事者間の問題は当事者間で解決することになり、探偵が仲介することはないので、面倒な事件に巻き込まれることはありません。そういった意味で、探偵の仕事は警察の仕事と比べるとかなり危険度は低いといえるでしょう。
たとえば、浮気調査を依頼され、浮気の証拠をつかんでしまったことから相手方に恨まれる、ということを懸念されるかもしれませんが、探偵が交渉にあたることはありません。うらまれるとしても、せいぜい弁護士でしょう。探偵が直接なにか悪意を向けられる、というケースは多くありません。
また、探偵の調査には、尾行や張り込みなどの手段が含まれます。
対象者の車を尾行するときに、対象者が信号無視やスピード違反をしたときには、そのまま追いかけなければいけないというイメージがある方もいらっしゃるでしょう。ですが、そこも警察の仕事とは異なります。警察の場合は、警察であることを明らかにして、信号無視をすることは可能ですが、探偵の場合は交通ルールを守らなければなりません。法律を守った範囲で仕事をすることになるため、警察レベルの危険性はないと考えてよいでしょう。
危険だから探偵になるのをやめたほうがいい、というのは考えすぎです。探偵は危険度が少ない仕事です。
次に、探偵の仕事は体力勝負なのか解説していきます。
探偵の仕事はきつくて体力勝負だ、というのは単なるイメージではなく事実です。
探偵は、調査を請け負う仕事です。そのため、長時間の尾行、張り込みをしなければならないケースも多々あります。
調査によっては、深夜から早朝にかけて尾行や張り込みをする必要性が出てくるため、規則正しい生活は望めません。不規則かつ長時間の労働をする探偵の仕事に耐えうる体力は当然必要です。
また、調査員が少ない探偵事務所の場合、いくつもの調査を連続で担当したり、ひとりで長時間の調査をすることも少なくありません。仮眠や休憩が取れず、ハードな仕事になる可能性があることは覚悟しておく必要があるでしょう。
たとえば、浮気調査において、ラブホテルから出てくる二人の写真をとりたいと考えたとします。
ラブホテルに入っていくところは見ることができても、ふたりが宿泊か休憩かは不明です。
つまり、何時間も車のなかで相手からみつからないように張り込んで、トイレもいけず、睡眠をとることもできない状態になるのです。ひとりきり、というわけではないと思いますがつらいはずです。
探偵の仕事がこういった地道で泥臭い仕事の連続である、という点は認識しておく必要があるでしょう。
探偵の仕事にはタフさが必要であることが自明のことですので、警察のOB/OGなどは重宝されます。
元警察官は、探偵の仕事で必要な調査スキルを備えていることに加え、警察の激務に耐えた経験と体力が買われるのです。
探偵の仕事は、危険度は高くありませんが、体力が必要できつい仕事であることは事実です。
探偵の仕事に就きたくて、短期間で挫折したくないと思うなら、そういった探偵のキラキラしていない部分にも目を向ける必要があるでしょう。そして、基礎体力をつけるために身体を鍛えることを怠らないようにしましょう。
探偵になるために資格は必要がありませんが、尾行などをするときのために車の免許は必須です。
車の免許と運転スキルそれにタフな体は、探偵には欠かせないものだということができるでしょう。やる気さえあれば探偵業界に潜り込むことは比較的容易です。
ただ、どれだけやる気があったとしても、病弱だったり体力がなかったりしたら、運よく採用されたとしても、探偵として長期間働き続けることは困難ということなのです。
探偵としてのスキルを磨き、長期的に活躍したいなら、こういった知識を頭に入れておいてください。