探偵事務所に勤めたい、探偵として働きたい、そう考えている方の多くは、探偵の仕事や、独立可能な業種である、という点に着目しがちです。
しかし、ほかにも重要な点はあります。それは、時間や休日などの勤務形態です。
勤務形態が自分似合わなければ長く務めることはできませんよね。今回は、知っているようで知らない、探偵事務所の勤務形態や年収について解説していきます。
探偵事務所に就職を検討している方は、本記事をぜひ検討の参考にしてください。
まずは、探偵事務所の勤務形態についてみていきましょう。
探偵事務所の勤務時間は、調査の内容によって変わってきます。
たとえば、浮気調査の場合、浮気している証拠写真を撮る必要があります。
浮気をしているという証拠写真というと、浮気相手と対象者がラブホテルや自宅などに出入りする写真のことです。こういった逢瀬が行われるのは、深夜から早朝にかけて、ですよね。
つまりこの時間、探偵は張り込みをしていなければならない可能性が高いのです。そのため、勤務時間が深夜~早朝に及ぶことも十分ありえます。
調査が長時間に及ぶことも多いため、一人あたりの月の労働時間が決まっている探偵事務所も多いです。
フレックスタイム制を採用し、調査の内容や頻度に応じて柔軟な働き方をしている探偵事務所もあります。
探偵の休日は、基本、土日休みではありません。
土日に浮気調査をしなければならないことも多いため、土日休みを期待してもなかなか叶いません。どれだけ休みがとれるかは事務所によって異なりますが、週1~2日の休日が多いようです。
基本、シフト制であり、休みは調査の状況によって変動します。
忙しいときは、二週連続休みなし、その後、長期休みがもらえる、などのパターンもあります。休日については探偵事務所ごとに差があるため、就職前にきちんと実態を把握しておく必要があるでしょう。
次に、探偵の給与について確認しておきましょう。
どれだけやりがいがある仕事でも、薄給だとやる気がおきませんよね。探偵の場合は、どうなのでしょうか?
月給制の場合、20~30万円前後からスタートすることが多いようです。これは他の業界とあまりかわりませんよね。
きになるのは、その後どれだけ昇給できるのか、という点でしょう。
毎年、少しずつは上がる事務所もあれば、ほとんど月給が上がらない、という事務所もあります。
目先の金額にまどわされず、何年勤めたらいくらもらえるのか、などに着目して探偵事務所選びをする必要があるでしょう。
アルバイトなど非常勤での雇用の場合、時給制の場合もあります。
時給制の場合は、一時間1,000~1,500円前後であることが多いようです。
探偵の仕事は、長時間働くときもあれば調査が入らず仕事が発生しないときもあるため、時給だと月の給料額は不安定になりがちです。しかし順調に仕事が入れば正社員と同じくらいの金額がもらえる、というパターンも珍しくありません。
ただし、時給制で働いていると、どれだけ勤務年数が増えようとも、なかなか昇給しません。
昇給、昇進を望むなら、最初はアルバイトでも、正社員雇用に切り替えられる場所を選んだ方がよいでしょう。
探偵の給与は、年収にするといくらになるのでしょうか?
初年度であれば、年収は300万円前後が見込まれます。
これは、他の業種と比較して、初年度であればそこまで問題はないでしょう。しかし、問題は、昇給していくかどうかです。
探偵の場合、年数働いても、なかなか昇給しない、というケースも珍しくありません。つまり、40、50になっても年収は初年度とほとんど変わらなかった、というケースもあるのです。
探偵の仕事は、一般的な仕事と比較すると、ハードワークになりがちですが、その割に年収が高いというわけでもありません。
いっぱい稼ぎたいとか、お金のために、というのであれば探偵は選ばない方が得策です。
探偵になりたいけどお金もしっかり稼ぎたい、という人が目指す道はひとつです。それは、開業することです。
探偵事務所で数年間修行し、経営のノウハウなども自分で学びながら開業することで、低い年収から抜け出すことができます。
ただし、探偵としてのスキルだけ向上させて開業したところで、お客さんはきません。経営、マーケティング、広告、経理、など様々なことを学ぶ必要があります。
雇われて探偵として働く場合、稼ぎには期待できない、と認識し、稼ぎたいのであればそれ相応の知識を身につける必要があるのです。