せっかく勇気を出して探偵に調査依頼をしたのに、探偵事務所との間にトラブルが起きてしまった、という話は珍しいことではありません。
ただでさえ困っているのに、その上探偵事務所とのトラブルなんて、考えただけでストレスフルですよね。
今回は、探偵事務所と依頼者との間で起こりがちなトラブルについて解説していきます。探偵事務所との契約をお考えの方は、本記事を読んで、事前に対策をしておくとよいでしょう。
探偵への依頼といえば、不倫の証拠撮影や、人探し調査などがよくあります。
ですが、中にはそれ以外の特殊な調査が可能だと謳っている探偵事務所もあります。そのような特殊な調査依頼をした場合のトラブルについて確認しておきましょう。
別れさせ工作を依頼した場合、盗聴や住居侵入、プライバシーの侵害など、違法性のある工作を提案されたり、別れさせ工作を依頼したことをネタに脅されたりする危険性があります。
まともな探偵事務所は別れさせ工作の依頼を受けません。ですから、別れさせ工作を探偵事務所に依頼するのはやめましょう。
アダルトサイトからの不正請求などのトラブル解決をうたう探偵事務所に関するトラブルも、近年増えています。たとえば、「サイトへの支払いを止められる」と言われて契約したが、調査の結果としてアダルトサイトの運営事業所と思われるビルの写真がさ提出れただけで、高額な調査料金を請求された、というような事例があります。
探偵側の言い分としては、アダルトサイトの運営会社に対する企業調査をしたと言うのです。実際は、返金交渉などのトラブル解決は弁護士等の資格所有者でなければ行うことはできません。
探偵の仕事はあくまでも調査で、このような直接的なトラブル解決業務は本来扱っていないという事を覚えておきましょう。
次に、探偵との契約や料金にまつわるトラブルについても確認しておきましょう。
探偵の調査料金は探偵事務所によって異なります。
多いのは、調査員の人数とかかった時間をもとに料金を導きだす方式です。たとえば、1時間1万円の調査員が1名で5時間、5日間にわたり調査を行なったとします。
そうすると料金は1万円×1名×5時間×5日=25万円プラス交通費などの諸経費、となります。
これが調査員2名になると、1万円×2名×5時間×5日=50万円プラス諸経費となり、いっきに料金が倍になります。
悪徳探偵の場合、必要以上の調査員を調査に送り出し、料金を水増しします。こういったことがないように、事前に調査員の人数は把握しておきましょう。
成功報酬の調査の場合、成功条件の認識を依頼者と探偵事務所の間で擦り合わせておくことが非常に大切です。
たとえば、浮気調査の依頼で、依頼者は浮気相手とラブホテルに入っていく写真がほしい、と考えていたとします。一方、探偵事務所は浮気相手の素性を明らかにできればOKと考えていたとします。
こうなってしまっては、のちのちトラブルになることは目に見えています。かならず双方の間で何をもって成功とするか、を擦り合わせておきましょう。
契約時に聞いていなかった追加の費用を要求されてトラブルになるというケースも珍しくありません。
追加料金の有無については、きちんと契約前に確認し、契約書に明記されているかもしっかりチェックしておきましょう。
調査に関するトラブルにはどういったものがあるか、についてもここで確認してみましょう。
調査員の人数が少なすぎて、尾行調査で対象者を見失った、というケースもあります。
調査員を無駄に多く配置する事も問題ですが、必要数より少ない数の調査員しか使わない事も問題です。調査員の人数に関しては契約前にしっかりと確認しておきましょう。
調査員の尾行が失敗し、調査対象者に調査依頼がばれてしまった、となるケースも稀にですがあります。
そういった場合、どういった保証を探偵事務所がしてくれるのかについても契約の際に確認し、契約書に記載しておいてもらうと安心です。
探偵への調査依頼で起こりうるトラブルはさまざまです。依頼者と探偵側との認識違いによるものから、悪徳探偵に引っかかってしまったがためのトラブルまであります。
どのトラブルに関しても言えることは、契約をする前に、慎重に慎重を重ね確認をすることで、そのトラブルを事前に回避できる可能性がぐんと高まるということです。
探偵に何か調査を依頼しようとする際は、契約内容や疑問点について、はたまたその探偵が本当に信頼できる探偵なのかどうかについて、よくよく確認するようにしましょう。