アメリカの探偵って日本の探偵とどんな違いがあるんでしょうか?
アメリカの探偵は日本の探偵と違い、社会的地位も高く、「映画でも大活躍する人」というイメージがあります。
そんな、アメリカの探偵について、日本の探偵とはどう違うのか解説したいと思います!
アメリカ映画には探偵を主人公として扱うものがたくさんあります。
ミステリーものには探偵が必ずと言っていいほど登場しているイメージがあります。
たとえば、マーク・ウォールバーグが主演の「ブロークンシティ」があります。
主人公は元警察官の探偵で、浮気の調査を始めるところから物語が始まります。
依頼人の妻の浮気相手の素性を追ううちに、ストーリーはさまざまな人の思惑が絡んでいき最後までハラハラとさせられます。
また、「8mm」というニコラス・ケイジ主演の映画では、敏腕の私立探偵が富豪の遺したフィルムに写っている少女の捜索を依頼されます。
フィルムに撮影されたわずかな手がかりを元に少女を探していくにつれ、犯罪の闇があぶりだされていく過程は、メッセージ性もあるミステリー映画となっています。
このように、アメリカでは映画で探偵を題材にしたものが多く、その働きぶりと権限の大きさも見て取れます。
アメリカでの探偵という職業が、非常に社会的地位も高く人気であることが分かります。
では、アメリカの探偵の仕事とはどういうものか見ていきましょう。
具体的な仕事内容として、債権の回収や人探し、犯罪に関係する調査などがあります。
調査については、ストーカーなどの調査から司法取引の材料を集める目的のものもあるそうです。
そもそも、アメリカでは活動する州によっては探偵でも一部の事件を扱うことが可能で、逮捕する権利も持っています。
探偵に関する法律やライセンス制の有無は各州ごとにまちまちではありますが、州によってはライセンスがないと仕事ができません。
しかも、厳しい州ではライセンスを取得するには、実務経験も要求されハードルはかなり高いようです。
そのため、試験を受験する人の中には、実務経験の関係から警察を退職した人が多いといいます。
ただ、探偵のライセンスを取得すると権限の幅が広く、日本とは違い自己防衛の観念から拳銃を所持できることもあります。
日本とは違うアメリカの探偵の権限は、個人のソーシャルセキュリティナンバーを閲覧でき、社会保険登録番号の検索、クレジットカードの履歴や明細の閲覧、犯罪歴や離婚歴など、個人情報をチェックすることが可能なことです。
しかし、州によっては探偵にそのような権限がなく、調査できない場合もあるようですね。
では、アメリカで探偵のライセンスの資格取得する際の条件とはどういうものなんでしょうか?
アメリカで探偵のライセンス資格が必要な州では、次のような条件を満たしていないといけません。
などです。
また、ライセンス取得には費用がかかり、業務賠償責任保険の加盟も義務付けられます。
さらに、探偵業を継続させるには数年に1度、ライセンスや保険を更新する必要があります。
では、日本の探偵の仕事とはどういうものなんでしょうか?
アメリカの探偵とは違い、日本の探偵には資格やライセンスが必要ありません。
そのせいか、日本の探偵という職業の社会的地位はアメリカに比べかなり低いと言えます。 アメリカの探偵は元FBI経験者などが就く職業で、権限の幅も広いです。
ですが、日本の探偵は一般の職業と同じで開業には届け出が必要なものの、特殊な権限もないのが現状です。
また、アメリカのように業務経験がなくても探偵になることができます。
探偵としての経験を積むには探偵学校に通ったり、探偵事務所で働くなどの方法がありますが、探偵事務所を開業できてもすぐ調査依頼が入るとは限りません。
しかも、日本で探偵のイメージというとアニメやドラマなどに出てくる人…という程度で、中には探偵という職業は実在しないと思っている方もいます。
具体的な日本の探偵の仕事内容は刑事事件を扱うことはできず、民事事件に関する個人の不安解消や悩みを解消するための調査などとなっています。
たとえば、人探しや結婚調査、素行調査、浮気調査などですね。
調査は張り込みや聞き込みなどコツコツと忍耐強く情報を集めていかねばならず、肉体的にも精神的にもハードな仕事です。
ほかにも、依頼者への対応や調査報告書を作成したり、その他さまざまな雑用があったりと、想像以上に地道な仕事です。
アメリカの探偵には資格が必要、日本とどう違うかそれぞれの仕事内容について見てきました。
アメリカの探偵には逮捕権があったり、拳銃を所持できるなど日本とはかなり違うことが分かりましたね。
また、日本の探偵とは違いかなり社会的地位が高いようです。
アメリカの探偵と日本の探偵がさまざまな面でここまで差があるのは驚きですね。