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探偵との調査契約をクーリングオフできる意外な条件とは?

探偵との契約をクーリングオフできる条件

探偵に依頼して契約を結んだけれど、少し冷静になってみると必要性を感じなくなったので、調査をキャンセルしたい。依頼者の中には、このように考える人も存在します。

通常、このようなケースではキャンセル料を支払って、調査をキャンセルすることが多くなります。

しかし、場合によってはキャンセル料を支払う必要がない場合もあるのです。それが、クーリングオフを使った場合。
今回は、探偵との調査契約でクーリングオフは使えるのか?ということについて紹介していきます。

クーリングオフとは?

クーリングオフとは、消費者に与えられた権利の一つ。

通常、一度、契約したものを、どちらかの都合で一方的に解除することはできません。

しかし、中には悪意を持って契約を結ぼうとしてきたり、消費者の不利益になる契約を結ばせようとしてくる業者も存在します。

このような、健全な経営を行っていない業者から消費者を守るためにも、正当な理由がある場合には消費者側から申し出ることによって、契約の解除ができるようにしておく必要があります。

また、契約してみたものの冷静になって考えてみると、必要ないと感じる場合もあるでしょう。

一度契約したのだから無効にできない。このような状況になると、消費者は一時の判断ミスによって、大きな損失を受けることになってしまいます。

消費者が、このような状況にならないようにするための制度、それが、クーリングオフなのです。

では、このクーリングオフは、探偵との間で結ばれた契約にも使えるのでしょうか?

それには、契約した場所が関係してきます。

契約場所によって変わる?

先程も紹介した通り、クーリングオフとは消費者が持つ権利です。

だからといって、何でも通用するわけではありません。

仮に、期間内であれば、どのような契約でもクーリングオフが適用されるとなると、今度は業者側が大きな不利益を被る可能性が高くなるからです。

では、クーリングオフが使える場合と、使えない場合というのは、どのような基準で判断されているのでしょうか?

その一つが、契約した場所にあります。

例えば、あなたが百貨店に買い物に行ったとします。
この場合、クーリングオフは適用されません。なぜなら、自ら商品を購入しようという意思があったと判断されるからです。

インターネットのサイトで物を購入した場合も同じ。
こちらも、購入の意思があったので、消費者を保護する必要がないと判断されるのです。

では、どのような場所だとクーリングオフを使うことができるのでしょうか?


それは、自宅に営業マンが来て結んだ契約だったり、喫茶店などの場所に連れて行かれて、営業をされた結果結んだ契約などです。
突然、自宅に営業マンが来て営業される場合、消費者が望んで招いたわけではありません。

そのような場合は心構えができていませんから、冷静な判断が難しくなってしまいます。

また、喫茶店なども同様です。


冷静に判断できないということは、間違った選択をしてしまう可能性が高くなるということです。
冷静な判断で契約をする。このような状況を目的としているからこそ、購入の意思があると判断される場所では、クーリングオフは適用されないのです。

では、探偵の場合だとどうなるのでしょう?

探偵と契約を結ぶ場合、多くのケースでは探偵の事務所まで行って契約を結びます。この場合、探偵に依頼する意思があると判断されるので、クーリングオフは適用されないことになります。


では、自宅に探偵が来て契約を結んだ場合はどうなるのでしょう?

通常、自宅にいきなり探偵が営業に来るという事は考えられません。依頼したいと考えているが、何かしらの事情で事務所まで行く事ができない。そのため、自宅まで来てもらったというケースが多くなるはずです。

つまり、依頼者の申し出によって自宅にいったということなので、契約する意思があると考えられるでしょう。そのため、自宅での契約もクーリングオフは適用されません。
もちろん、強引に自宅までやってきて契約を結ばせた、というような場合は、その限りではありません。

では、喫茶店やホテルなどはどうでしょう?
これらの場所での契約は、特定商取引法が定める訪問販売に該当するので、クーリングオフの対象となります。

クーリングオフの対象とならない場合は?

探偵との契約がクーリングオフの対象にならない場合で、調査をキャンセルすると、ほとんどのケースでキャンセル料が発生します。
キャンセル料は、事務所によって若干の違いがありますが、どこの事務所も基本的にはキャンセル料がかかるという点では違いがありません。

契約を結ぶ際には、契約書にキャンセル料についての説明も記載されているはずなので、そちらをしっかりと確認してから契約するようにしましょう。

まとめ

一時的な感情で探偵に依頼して契約を結んだけれど、冷静になって考えてみると契約するべきではなかったかもしれない。できれば、依頼をキャンセルしたい。

もし、そのような考えになっているのであれば、探偵との契約においてもクーリングオフが適用される場合があることを思い出して下さい。

調査には、少なくない費用がかかります。また、調査結果によっては、その後の人生を大きく変えてしまう可能性もあります。


考え抜いたうえでの依頼であれば問題ないでしょう。

しかし、迷いがあったり、後悔しているのであれば、一度立ち止まった方がいいかもしれません。
もし、クーリングオフの対象となるのであれば、早めに活用して、再度、依頼するべきなのか、やめるべきなのかを考えるようにしましょう。

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